| 学校歯科健診の弊害について
私たちの医院にも、多くの子ども達が、学校や保育園での健診の紙を持って治療にきてくれています。むし歯の紙をもらった御家族の方も、歯医者で治療済みの印をもらって学校へ提出しないと、宿題を忘れたような気になるのではないでしょうか。
歯科医院で行われる歯の治療というのは、ほとんどが歯を削って金属やプラスチックのような人工物を詰めることになります。しかし、歯を削って詰めても決して歯がよくなるわけではなく、萌出したての歯を削って治療すると、歯の寿命を短くしてしまい、一生歯を長持ちさせることが難しくなってきます。
皮肉なことに、まじめに紙を持って歯医者さんに通った子どもさん程大人になって歯を悪くしているという現実があります。
むし歯のない健康な歯が、学校健診によって削られ、金属が入った症例です。
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学校健診によって削られ、金属が入った症例です
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先日、高知新聞の「読者のひろば」に、日本の歯科医療の現状を言い当てた投書がありましたので、ご紹介します。
| 歯医者さんへ苦情と感謝と
もうすぐ6月4日というわけで歯の話。
私はこの二十年間、いろんな歯医者さんに通った。
ある歯医者さんは見てもそれとわかるかわからないむし歯を「すべて治療すべきだ」と言う。別の歯医者さんは「むし歯は痛くなるまでおきましょう。それ以上すすまないようしっかり手入れしてください」と言う。
見た目より根の方に進んでいるなど特別な場合を除いて、私は後者の考え方の先生が好みである。
実際、中学生の時、左右対称同じ所にごく小さなむし歯があり、片方だけ治療した。ところがその後、何度詰め替えたか。最後に詰め物の刺激で神経を抜くことになった。しかし、なにもしなかった方は、二十年過ぎてもほとんど変化がないのだ。
それから最も改善してほしいケースは、本人(または子供なら付き添いの親)に説明なく予定外の歯を治療する(削られる)ことである。「この歯がこうだからこう削ってこういう金属をいれます」と納得した上で行ってほしい。永久歯は二度と生えないのだから慎重に願いたい。
高知新聞「読者の広場」より |
まさしく、これが今の歯科医療の現状だと思います。20才で、むし歯のない健康な歯が育つ割合が、現在3%の方々です。あなたのお口のなかにもたぶん、何らかの人工物が入っていると思います。
これは、毎年毎年、きびしい歯科検診によって小さなむし歯が見つかり、早期発見・早期治療という誤った考えのもとに、歯が削られてきた結果だと言えます。
治療した歯が一生長持ちすればいいのですが、投書にもあるように、一度治療した歯は必ず再治療が必要となって、歯の寿命も短くなっていきます。
学校での健診は、むし歯を見つけるための健診ではなく、子ども達に歯の大切さや予防の方法を教える健康学習の方がいいと思うのですが。
学校で健診に使う費用があるのなら、学校全体でフッ素洗口を行う方が、歯医者のためにはならないかもしれませんが、はるかに子ども達の為になると私は思います。
早期発見・早期治療はガンや成人病などでは有効ですが、自然治癒しない歯の病気は、早期発見・早期予防が正解です。
もし、むし歯になってしまったら、むし歯になった原因をとり除いて、むし歯を進行させないよう、予防していくことが、重要だと思います。
削らずに治療する当医院での症例をご紹介します。 |